INGREDIENT LIST 全成分表示の読み方
成分表から配合量を読むには、フェノキシエタノールかパラベンを探します。
この2つは法律で上限が1%と決まっているので、そこから下に書かれた成分は、すべて1%以下です。
表示のルールは3つ
配合量の多い順に並べる
ただし、1%以下の成分は順番が自由
着色剤は、末尾にまとめて書いてよい
厄介なのは2つめです。1%より下では、並び順に意味がありません。0.9%の成分と0.0001%の成分が、どちらが先に来ていてもルール違反になりません。
つまり「上のほうにあるから、たくさん入っている」が言えるのは、1%の線より上だけです。
1%の線は、どこで見つかるか
化粧品に使える防腐剤は、法律(化粧品基準)で種類と最大配合量が決まっています。そのうち、よく使われる2つは上限が100g中1.0gです。
- フェノキシエタノール
- パラベン類メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベンなど。複数使っても、合計で1.0gまで
法律上、1%を超えることがありません。多くの化粧品に入っているので、たいてい見つかります。
防腐剤が入っていないときは
防腐剤フリーの製品などでは、別の成分を目印にします。以下は、処方上ほぼ1%以下で使われるものです。
| 種類 | よく見る成分名 | 目安の量 |
|---|---|---|
| キレート剤 | EDTA-2Na、フィチン酸 | 0.05〜0.2% |
| pH調整剤 | クエン酸、クエン酸Na、水酸化K | 0.05〜0.5% |
| 増粘剤 | カルボマー、キサンタンガム | 0.1〜0.5% |
| 酸化防止剤 | トコフェロール | 0.05〜0.1% |
| 香料 | 香料 | 0.01〜0.5% |
| 高分子の保湿成分 | ヒアルロン酸Na | 0.01〜0.1% |
このどれかが最初に出てきた位置が、だいたい1%のあたりです。
なお、着色剤(赤◯号、黄◯号)は目印になりません。 ルール3のとおり、配合量と関係なく末尾にまとめて書けるためです。末尾にあることに意味はありません。
線より上には、何が並ぶか
量が必要なものです。
- 水化粧水や乳液では、たいてい最初
- BG、グリセリン、プロパンジオール保湿と溶剤を兼ねる。数%〜10%程度
- エタノール
- 各種の油、シリコーン、乳化剤
「派手さのない成分が上に並んでいる」のは、正常な処方です。
読み違えやすいところ
線より下の順番は、量を表さない
1%以下のブロックでは、並び順と配合量が対応しません。上のほうにあっても下のほうにあっても、そこから量は読み取れません。順番に意味があるのは、線より上だけです。
エキス類の数字は、中身の量ではない
「◯◯エキス」は、多くの場合、水やBGに溶かした状態の量です。表示上1%でも、原料そのものは0.01%といったことが普通に起こります。
医薬部外品は、そもそも表示ルールが違う
薬用化粧品では、有効成分とその他の成分が分けて書かれます。配合量の多い順ではありません。この読み方は使えません。
少ないから効かない、多いから効く、ではない
ごく少量で働く成分もあれば、量が要る成分もあります。1%の線は「量を読むための道具」であって、良し悪しを決めるものではありません。
配合量の上限は化粧品基準(平成12年厚生省告示第331号)、表示の順序は厚生労働省通知「化粧品の全成分表示の表示方法等について」によります。本文中の「目安の量」は一般的な使用範囲で、実際の配合量は製品ごとに異なります。