CASE STUDY 製造ライン停止要因の自動分析

計量データ×既設カメラで
数分の停止まで理由つきで記録

試験運用中の取り組みです

充填ラインの計量データと既設のネットワークカメラの映像を同じ時間軸で突き合わせ、ラインが止まった時間と理由を日報に自動で集計します。現場の作業者が入力する必要はありません。現在は試験運用中で、理由の判定基準を調整している段階です。

Python macOS Vision(端末内での人物・姿勢検出) FFmpeg Raspberry Pi Modbus TCP
BACKGROUND

記録に残りにくかった数分の停止

充填ラインが止まる理由は、設備の故障だけではありません。製品の切り替え、資材の補充、重量の調整、人が別の作業に入っている間の手待ちなど、人の作業による停止もあります。

こうした停止は設備の信号には残りません。数分ずつの短い停止や、その間に何をしていたかは、記録に残りにくいものでした。

HOW IT WORKS

計量データと映像を突き合わせる仕組み

LineBoardで取得している計量データと、既設のネットワークカメラの映像を使います。計量が止まると、その間に人がどこにいたかを映像から判定し、停止の理由ごとに集計します。

計量データウェイトチェッカー → 中継端末
カメラ映像ネットワークカメラ
ラインサーバー停止の検出・理由の判定
日報理由ごとの停止時間
計量データ30秒ごとに取得
カメラ映像約5秒ごとに取得
停止の判定計量が一定時間増えなければ停止
理由の判定停止中の映像から、人が機械の前にいたか、周辺で作業していたか、不在だったかを判定。製品の切り替えをはさむ停止は段取り替えとして区別
日報5分ごとに自動更新

※ 製品の重量判定は、これまでどおりウェイトチェッカーが全数で行っています。本システムは、その結果を読み取って集計するものです。

RESULTS

日報で分かること

  • すべての停止が記録されます。長さに関係なく、計量が止まった時間はすべて日報に残ります。
  • 停止の理由ごとの時間が出ます。「機械の前で対応」「周辺の作業」「段取り替え」「不在」に分けて、それぞれの合計時間を集計します。
  • 映像で振り返れます。停止の前後の映像を自動で切り出しているので、日報からそのまま確認できます。
  • 記録の手間がかかりません。現場の作業者が何かを入力する必要はありません。
「どこで、何に、どれだけ時間を取られているか」が毎日数字で出るので、改善の優先順位をデータで決められます。止まらないラインは、納期と品質の安定につながります。

※ 試験運用中のため、理由の判定基準は調整を続けています。

DATA

映像データの保存期間と利用目的

  • 映像の解析はすべて社内の端末で行い、外部には送信していません。
  • 静止画は6時間で自動削除します。停止の前後の映像は30日で削除します。
  • 人の位置は工程の改善のためにだけ使い、個人の評価には使いません。

この取り組みは、化粧品・医薬部外品の製品開発(ODM・OEM)を支える製造の一部です。製造工程や設備とあわせてご覧ください。